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2012年10月31日 (水)

夢より短い旅の果て 柴田よしき著 感想

この線路の向こうには、きっとあの人が待っている。

Dscn2013

 女子大生四十九院 香澄が体験する、鉄道を通じての出会い、そして人間物語。

すぐにでも旅に出たくなる、そして感動的なエピソード満載の、

久しぶりに小説でどっぷりはまった柴田よしき先生の新刊小説です。



夢より短い旅の果て 柴田よしき著 インプレッション



●あらすじ 

 主人公四十九院 香澄(つるしいん かすみ)は、東京聖華女子大1年生。

彼女がこの大学を選んだのは、西神奈川大学鉄道旅同好会に入るため。

この大学に入ればよいのだが、お嬢様の香澄では家が許してくれない。

 そのため、唯一この同好会に他の大学でも入会できる、交流があった聖華女子を選んだというわけだ。

 彼女がその同好会にどうしても入りたい理由は・・・・

大好きな叔父の園部高之(そのべたかゆき)がかつて所属していたから。

大好きが・・・叔父にもかかわらずタカ兄ちゃんと呼ぶほど歳が近かったため、
「初恋」という意味の大好きだった香澄。

だが、タカ兄ちゃんこと高之は、この同好会で1人旅行にでかけたまま・・・失踪する。

それは4年経った今も見つかっておらず死体も上がっていない。失踪したままだ。

 家族や親戚は死んでしまったと思っているが、どうしてもそう思わない香澄は、
タカ兄ちゃんが所属していた西神奈川大学鉄道旅同好会に入り、失踪先・失踪理由を見つけようとするのだった。

 だが、この同好会、本まで出るほどの人気同好会で、本当に旅が好きで、
所属している以上は鉄道の旅行記を書かなくてはならない。

 香澄はタカ兄ちゃんの手がかりを探すと共に、徐々に鉄道の旅ならではの楽しみを知っていく。

・夢より短い旅にでる   :横浜高速鉄道 こどもの国線
    全長わずか3.4キロの路線・・・なのに香澄は何故か終着駅で降りない男性をみつける。
  その男性が終着駅で降りない理由は・・・

・夜を走る          :急行能登
  ラストランが近い急行能登に乗る香澄達鉄道旅旅行研究会。
  そこで香澄は高崎駅から乗った筈の女性が直江津からまた乗って来ていた。
  服装も違う服装で・・・不思議に思う香澄。果たしてその女性はいったい・・・

・非行少女の時をゆく   :北陸鉄道浅野川線
  金沢に着いた香澄は、同好会長の井上と一緒に浅野側線に乗る。
  井上は金沢に来ると何の変哲もないこの路線に乗ることにしているそうだ。
  果たしてその理由は・・・・?

・絶景へと走りこむ    :氷見線

  香澄が一度は乗りたいとしていた氷見線。
  絶景と共に、そこで出会った近藤という男性から聞く、思いも寄らぬ高之の情報!果たして・・・

・いつか終わる旅     :JR日光線

  東武特急スペーシアで行く日光への旅。列車内で香澄は真央という小さな女の子と出会う。
  東京への帰りも一緒の列車で帰る2人はメール交換もするほど仲良くなるのだが、
  その真央という女の子は、何故1人日光へやってきていたのだろう。実は彼女は・・・

・長い、長い、長い想い  :飯田線

  氷見線で知り合った近藤から香澄は、高之の大学時代の友人と彼女の情報を得る。
  飯田線の豊橋駅から辰野まで行く長い旅で聞く、高之の当時の話・・・・

・新しい路          :沖縄都市モノレール ゆいレール
  初の沖縄鉄道ゆいレール。それに乗るためやってきた香澄。だがここでハプニングが起こる!
  あの!急行能登で奇妙な行動をした女性が沖縄にいたのだった!!
  香澄は彼女に急行能登のミステリーの謎を意を決して聞く・・・謎解きは・・・

・旅の果て、空のかなた :JR常陸線

  沖縄で出会い、ミステリーの答えを教えてくれた女性の名は夢野真梨子。
  沖縄で聞かされた謎解きの、動機については実は嘘だったのだ・・・
  本当の動機を書いた手紙を持ち、上野から特急スーパーひたちに乗り、仙台へ向かう香澄だった・・・・
  手紙のことから、大好きな叔父、タカ兄ちゃんのことを考えながら・・・・

Yumemiti

 8つの章にわたり、香澄はいろいろな人と出会い、そして叔父園部高之の失踪の原因を探します。

 香澄は思っていたい。高之は・・・タカ兄はまだ生きていると・・・・

旅の果てに何があるかなんて、ほんとうはどうでもいい。

空が続く限り、旅も続ければいいんだ。



●感想

 珍しく小説の感想です。

偶然聴いていたラジオで紹介され、一気に読みたくなって即手に入れました。

とは言っても、6月発表の作品なんですけどね。

 柴田よしき先生というと、探偵ものやミステリーものが多いイメージでしたので、
鉄道ものとは珍しいなぁ~と思いました。

・・・が、読んで納得。

鉄道を舞台としたミステリーでした。

でも、西村京太郎シリーズみたいな、感じかというとちょっと違い、、、、、

そう、知的な鉄子の旅というか、目的はミステリーですが、
過程は鉄道を通じて体験したいろいろな出来事を書いている・・・そんな感じですかね。

 なので、もしかしたらミステリー好きな方には物足りないかと思います。

ですが、鉄道好きな私にはツボな作品でした。

・・・あとがきより・・・・

 著者の柴田よしき先生は、なんと子供の頃から鉄道の乗るのが大好きな、鉄子さんだったのです。

 でも、当時は・・・いや、鉄子なんて言葉は本当に最近認知され始めた言葉で、

「私、鉄道が大好きで、鉄道が趣味なんです」

なんて女性達が言えるようになったのもつい最近。

柴田よしき先生は夫も子供も鉄道には興味がないため、鉄道に乗りたくなったら
「取材にいってくるね」
と、もっぱらひとり旅だとか。

 ・・・なるほど、この作品は偶然出来たのではなく、柴田よしき先生が書きたかった作品だったのですね。

 妙に納得出来る、本当にすばらしいストーリーでした。

 しかし、この作品は後書きを読むと鉄子さんや鉄道好きな人達の為に書いたのではなく、

「鉄道には興味がない、乗り鉄なんて理解出来ない、そんな皆様にも楽しんでいただけたらいいな、と思って書きました。
お読みいただいている間に、ほんの少しでも、旅の空気を感じていただけたら幸せです」

と書いて有るとおり、誰にでも楽しく読めるようになっていました。

 ミステリーあり、恋愛有り、鉄道ならではの楽しみ有り、
そしてなにより・・・・旅をしている気持ちにさせてくれる人と人との出会いや感動有りの面白い本ですよ。

Yumeyori

 この作品、未完・・・というか、実は前編です。

後編は今も柴田よしき先生が執筆中なのです。

実はこの作品、前・後編同時刊行の予定だったそうです。

それが、まず「夢より短い旅の果て」として前編だけ出版されたのは・・・・

 そうです。最終章で香澄が仙台に向かっているとおり・・・東日本大震災があったからです。

最後にあとがきから柴田よしき先生の言葉を抜粋してこのブログを締めようと思います。

今どんな本がオススメ?と聞かれたら、私はこの作品を真っ先にお勧め致します。

----------------------------------------

(前略)

 東日本大震災の発生で、東北各地の鉄道は大打撃を受け、未だに復旧していない路線がたくさんあります。

 本作も、もともとは二作同時刊行の予定で、後半には東北の鉄道旅も描くつもりでいたのです。
しかし、雑誌連載中に大震災が発生し、取材予定も含めて先のことがまったく見えない状況になってしまいました。

 今回、刊行に漕ぎ着けた分は、作中の時間が震災の発生前、直前の冬で終わっています。
常磐線の中で「また来よう」と夢邪鬼に思っていた香澄は、わたし自身です。

 また来よう。またこの電車に乗ろう。いつでも乗れるから。

 今はもう、どの電車に乗っていてもそうした無邪気な「またね」は考えられなくなってしまいました。

 今、この時は、二度と無い時。

 人生の瞬間、瞬間が、唯一無二なのです。

(中略)

 そして、本作は続編も執筆中です。今度こそ、東北の旅も描きたい。

 小説を書くこと以外になにも取柄のないわたし。
そんなわたしが、東日本大震災と福島第一原発の事故によって、あまりにも悲しい思いをたくさんされた方々に、
何かひとつ、ほんのひとつでもお役に立てることがあるとすれば、それは、小説の中で東北の魅力を懸命に書くこと。
そして一人でも二人でも、読者が、「そうだ、東北に旅しよう」と思ってくださったなら。

 今のわたしにはそのくらいしか出来ません。なので、出来ることをこつこつと、やっていこうと思います。

----------------------------------------

 後編の刊行を楽しみに・・・そして、時間が出来たら是非とも東北へ旅をしたいなって思いました。

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